移住のトリセツ

 

移住のトリセツ

tusmikiの家創り

実は若いうちから暮らし方と移住を考えた方が良いかも。

逗子・葉山への移住もありかも!?とお考えのあなたへ。
まずは真剣に考えて動いてみることから始まりますよ!ついつい住み慣れた街なので、何も不自由なく不満は感じないこととして、日々のほほんと暮らしてしまいがちですよね。でも実は移住を考えた場合、若いうちの方が順応するための人生の引き出しも多く、選択肢や可能性も広がるのではと思いますよ。人それぞれ、考え方の違いや家族構成、そしてもちろん仕事のことなど、考えるべきことが複雑に絡むこともあるとは思いますが…。

東京人であった自分が逗子で暮らしはじめて、そのコツというか暮らし方に慣れた頃に思ったのは「もっと早くこっちで暮らしても良かったかも」でした。環境の良さは自分なりにもわかっていましたし、逗子や葉山に住んでいる友人からも“子育てにも自分にも、いいよー!”って話を聞いていましたので、気持ち的に引かれるものはありました。しかしながら、やっぱり魅力として引かれるのと同時に、いざ移住となるといろいろと考えなくてはいけないこともあり、さらに不安感もプラスされて、ちょっと引いてしまう自分でもありましたね。でも、いまこうして暮らしていると「良さ」を実感します。もちろん東京と比べたら不便なところはありますが、それらを差し引いても良さの方が勝っていると思います。

現在はコロナ禍の影響もあり、都道府県を跨いでのスムースな移動や飲食をはじめとして制約もありますし、各々の地域の皆さんのこと・医療現場のことを想えば個人個人好き勝手な行動は控えなくてはいけませんが、少し落ち着いた頃には移住シミュレーションとして「この街で暮らすとどんなだろう?」ということをメインテーマとしてショートトリップしてみると意外な発見や出会いがあるかも知れませんね。

chapter 006 <第6話> 住んで・暮らしてわかること、地場を知ることの大切さ

逗子での暮らしは、おかげさまで思っていた以上に快適です。東京時代、近隣をはじめ地元で仲良くしていただいていた方々がいっぱい居たこともあり、「今後、こんな恵まれた暮らしは他で実現可能なものか?」と思うことがありました。実はこれも移住を考える上では不安材料の上位かと思います。土地は選べたとしても隣近所の方々は選ぶことはできませんから、これは自分の運と勘を信じて前向きに考えるしかありませんね(笑)

東京の人たちが決して無愛想なことはなく、素敵な人たちは友人・知人にも何人もいますし、あちらこちらに多勢いらっしゃるはずですが、逗子・葉山の人たちのおおらかさは、東京以上に素敵だなぁと感じます。

振り返ってみれば、逗子に引っ越して来るにあたり、事前に近隣のお家にご挨拶に回ったのですが、東京からやって来た自分たちに皆さんとてもフレンドリーで、嬉しかったのと同時に逗子に対して、まさに好感度アップ!という感じでした。

東京の中心部からやって来たとわかると「えっ、そんな良いところ・便利な街から引っ越しちゃって大丈夫?逗子は凄く田舎だょ…」なんて言う方も居ました。でも、そうして地元の人たちと話をしていると不思議に全く不安は感じませんでした。逆に皆さん良い方々でほんとうに心和むというか安心したという方が確かです。

こんな感じで、日々快適に過ごしています。予想と違って困ったり、嫌だなぁと感じることは何もなく、どちらかというと逆で、あらたな発見や愉しみがあれやこれやとあって充実しています。

逗子・葉山の道路は狭いところも多く、クルマは対面ですれ違うにもお互いに譲り合わないといけません。さらにバスも通りますから大変です。こんなシーンでも自然と譲り合うことができていますし、東京ではほぼ見かけなくなった信号のない横断歩道も結構ありますが、ここでもクルマはちゃんと歩行者に優しく接しています。このような日常はあたりまえといえば、そうなのですが自分の知る限り近年できなくなっている人が多くなっていると感じます。特に東京都内ではクルマを運転していて不愉快になるケースのほとんどは、このパターンでちょっとした譲り合いができないところにあるのでは?なんて感じます。周りに対する思いやり・気配りができるって大事ですし素敵なことだと思います。日本だけではなく世界中どこでもそうだと思いますが、素敵な街は素敵な人たちで成り立っているのだと思います。自然環境の魅力だけではない、逗子・葉山にはこんな「人の素敵さ」があるのは特筆ものだと思います。

住んで・暮らしてわかることでは、素敵なことと同時に過酷なこともあったりします。自然環境に対する備えは想像以上に必要ですので、いままでにも何度かお伝えしてきましたが逗子・葉山をはじめ「海のある暮らし」での住環境は、思っている以上に大変だったりします。東京人の想像を遥かに超えていたりしますよ。気をつけるべきことや工夫の数々は、やはり地場を良く知る方からのアドバイスに敵うものはものはないと思います。

このコラムを掲載している逗子の工務店さん東和興産の常務である鈴木さんもそのひとりだと思います。逗子出身で小さなときからずーっと逗子・葉山エリアを知り尽くしている方ですので頼りになることは間違いないと思いますよ。今回、この移住のトリセツというコラムに関しても、実は私が東和興産で家を建てたからでもなく、鈴木さんから東和興産の宣伝に使わせてと頼まれたわけでもありません。こんなことを書くと意外だと思われますし、本当なのって思われるかも知れませんが、本当ですよ(笑)たまたまご近所で私が東京から移住するにあたって、当時わからないことや気軽に聞きたいこと・聞けることができたら助かったって思ったんですよ…と話をしたのがきっかけでした。鈴木さん曰く「逗子・葉山に移住してきて家づくりをしたお客さんで、後悔している人っていないし、みんなとても喜んでいるからね」と。つまり、きちんとした情報と丁寧なアドバイスをもとに移住を考えて家づくりをすれば、不安も失敗もないということでしょうか。そんな話をしながら、少しでも参考になればということで共感いただき書き綴ることになったということなのです。

余談ですが、私が鈴木さんと話をしていて凄く感動したことは、他社のマイナス面を悪く言って自社を良くアピールするようなことをしないこと、他社の家を決して悪く言わないこと、逆に“いい材、いい家ですね”だったり、たとえばマイナス面だったとしても悪口を言うのではなく、“上手く伝わっていなかったのかもね”なんて、あくまでネガティブなことを言ったり、ウチだったらとかの自慢アピールもありません。本当に家づくりのこと・木のことなどが大好きで、ちょっとした工夫やアイデアで少しでも良くしよう!という想いを感じます。同業者・業界全体に対する敬意をはじめ、地元を愛する気持ちとその地場の恵まれた自然環境に適した暮らし・家づくりをお手伝いしようという思いやりを感じます。きっと、逗子・葉山に移住を考えるあなたの良きアドバイザーになってくれると思いますよ。移住を考える上では、良きアドバイザー的な存在はインターネット上では知ることのできない真に価値のある情報を得られますので、何よりも頼りになることは私も経験済みですから。もう一度書きますが、これは決して“ヨイショ”だったり“もっとコラムを書かせろ”的な私からのアピールではないですから(笑)逆にこんなこと書かないでよ!って怒られるかも知れません。

昨年からのコロナウイルスの影響は、残念ながら年が明けても、まだまだ辛抱が必要みたいです。こんな時だからこそ、上記のような人と人との関係性が大切だと感じます。思いやり・気配り、みんなで協力して頑張って克服していきましょう。未来を担う子どもたちは、遠足や運動会、修学旅行にも行けずに我慢しています。大学生たちも入学して一度も学校に行けてなかったりしますので、大人である自分たちもいまは我慢ですね。少しでも前向きにと思えば、働き方や住環境を見つめ直す良い機会でもあると思います。地方への移住を考える方々には、毎月お届けしてきたこのコラムが、逗子・葉山への移住や2拠点生活を考える参考となり、少しでもお役にたてれば幸いです。

今回の第6話で一旦終了となります。まだまだお伝えしたいこと、逗子で借り住まいをしながら葉山に自邸を建てるにあたってのことなど、また、逗子と葉山の両方に暮らしてみての話などもあるので、次は葉山篇でコラムを書ける日が来るかも知れません!?
ここまでお付き合いいただきお読みいただいた皆さんありがとうございました・・・

…to be continuedかも?またいつか

とっておき!の場所&人/鈴木常務の場合
東和興産からほど近い、鈴木常務イチオシのとっておき!です。逗子海岸を見下ろす高台からの眺めは、海と江の島の向こうに富士山という絵面が1枚の写真に納まる素敵な景色です。朝・昼・夕それぞれで表情も違い、思わず“オーッ”って感動ものですよ。地元出身の鈴木常務ならではの“とっておき!”の数々をアドバイスいたします。
Cafe PRATO/逗子・とっておき!の場所&人
逗子の小さなイタリアンのお店ですが、どれも美味しい多彩なメニューとフレンドリーなオーナーの魅力は大きくて素敵ですよ。オーナー西川さんは以前、東京にいらした方で中目黒でお店を経営されていて、その中目黒のお店も私行ったことがありました。逗子でまたそのお料理とオーナーに再会できて嬉しかったです。逗子に移住するにあたって真っ先に伺った大好きなお店です。
The Five Beans/葉山・とっておき!の場所&人
葉山御用邸の目の前に小さく佇むコーヒーのお店で、実は私も東京時代から知っていまして、東京でも豆を使っているお店があったりします。逗子での暮らしがスタートするのと同時に我が家のコーヒー豆もお世話になっています。オーナー森嵜さんは葉山っ子でサーファーで、いつも素敵な笑顔で迎えてくれます。丁寧に焙煎された美味しいコーヒー豆ともども大好きなお店です。