お施主さんとの出会いから竣工まで、約１年半に渡りお付き合いさせていただいたD邸。こちらは３世代同居の大家族の住まいですが、キッチンや浴室など水周りは一つです。高齢のご両親に配慮した住まい作りのため、１階全床蓄熱式床暖房を採用して、ご両親の居室はもちろん、洗面所、廊下、トイレの隅々まで暖かい家となりました。
２階に配されたLDKからは、広々としたウッドデッキに向けて屋外へと視界が抜けて行きます。室内はリビングからモダンな和室へと視線が誘われ、また緩やかな勾配天井によって、圧迫感のないボリュームの大きな空間へと広がりを感じられます。
お施主さんのご希望で、２箇所ある洗面台はタイルの造作洗面台となりました。お嬢さんが選ばれたタイルと室内の雰囲気のバランスを考え、リビング脇の洗面所には、アンティーク調の蛇口や鏡を取り付けてみました。
主な床材はラーチ無垢フローリング、壁は珪藻土コテ塗り（一部スイス漆喰）、天井は珪藻土吹き付け。
家族を思い合う気持が、そこかしこに詰まった住まいです。