葉山町 I邸 【アンティークタイルを使った、陽だまりの家】

 

葉山町 I邸 【アンティークタイルを使った、陽だまりの家】

弊社のすぐそば、閑静な住宅地にレッドシダーが白壁に良く映える、凛とした雰囲気のただよう住まいが完成しました。これはお施主さんが叔母様より受け継いだ古家を解体し、建て替えたものです。
解体前の古家は、お施主さんが幼少の頃によく遊びに訪れた、思い出深い家との事。その懐かしい記憶を新居に繋げたいとの希望を伺い、古家を解体する際に玄関ポーチに使われていたリチャード・ジノリ製のアンティークタイルや、和室の天井を飾っていた桜の梁、すりガラスの照明器具などを丁寧に取りはずしました。倉庫に保管しておいたそれらの材料を、しばしば眺めて考え、工夫して、新居のあちこちに使う事ができました。
新居のインテリアも「アンティークが似合う家」をコンセプトに考えたため、当然ながらだいぶ大人びた落ち着いた色合いとなりました。
内装はホタテ塗装と無垢のラーチフローリングを使い、ナチュラルなインテリアにまとまりました。玄関の下駄箱、スタディコーナー、書斎、廊下の本棚など、随所に東和興産ならではの造作家具が作られました。
インテリアの仕上げに、設計担当者が福島県南会津の材木屋さんで一目ぼれした漆の原木をI邸の玄関ニッチに使ってみました。この小さなプレゼントは、お施主さんにも喜んでいただけたと思います。
外観の白壁はモルタル左官の上に、遮熱塗料ガイナを吹き付けたもの。ガイナは夏の陽射しで熱を持つ外壁の温度を室内に伝えないという特徴があり、夏の間もエアコンいらずの優れた塗料です。(弊社の事務所内にガイナを塗った壁があり、コンクリート躯体からの熱伝導性能を体験していただけます。ぜひどうぞ!)
ガイナ塗装の白い壁には、プラチナステン色のアルミサッシが似合います。また、アクセントとして使ったレッドシダーの色彩と玄関ドアが同調してナチュラル感がプラスされました。
I様は、気密性・断熱性に優れつつ、懐かしい匂いをまとったご新居で、SRC蓄熱式床暖房によるポカポカと暖かな新生活をスタートされました。

屋根:砂付ガルバリウム鋼板
外壁:モルタル+ガイナ塗装、一部レッドシダーパネリング
サッシ:Ykk-ap エピソードJ
玄関ドア:Ykk-ap
室内建具:パイン無垢ドア(ユダ木工)
床材:ラーチ無垢フローリング
壁・天井:ホタテ塗装(エコドマスウォール)
キッチン:クリナップ・クリンレディシリーズ
システムバス・洗面化粧台:ノーリツ
お客様用手洗カウンター:造作オリジナル