木への強い想いをもっていたNさん。雑多で使い込んだ味を出せるように、材料や建築部材の選定にもこだわりました。リビングの床は、ちょっと黒ずんだ、味のある材料を使い、それにあわせて、壁には珪藻土を塗りました。ご自身で塗られたその壁は、適度なコテ跡の模様がアンティークな雰囲気を高めてくれています。子供部屋の緑色や青の壁もご自身の施工。アンティークになる家を基本コンセプトに全体の雰囲気とも合うように、色を選ぶところからこだわっています。
壁や床の仕上げやドアや窓の意匠とも合わせるように、奥さまがインテリアをコーディネート。アンティークの繊細さと雑多な男っぽさが合わさったとても心地よい空間が出来上がりました。
2階の大きなバルコニーもこだわりのひとつ。プライバシーを守りながらゆったりとリラックスできる、そんな場所になっています。
南欧風のアンティークな家という全体的なコンセプトから、それを実現するためのひとつひとつの仕上げや部材へのこだわり。そして、それらのこだわりがみごとに具現化されたこの家は、ご夫婦の芸術的な感覚の賜物といえるかもしれません。