逗子・葉山への移住もありかも!?とお考えのあなたへ。
住み慣れた街から移住するってハードルが高いよなぁ…と考えてしまいますよね。確かに私もそうでしたし、一般的には恐らく大半の人は同じように躊躇する人の方が多いのでは?と思います。私も含め東京で生まれ育った、いわゆる根っからの東京人なら、なおのことでしょうか。
逗子に暮らしはじめて最初に思ったのは「東京は凄い」でしたね。生活する上では、何につけ便利であることは東京の良さであり凄さでしょうか。たとえば、いまでは子どもの診療費は中学生までは無償となりましたが、以前は小学生まででした。ちなみに、夫婦で健康診断の場合、お知らせが届いて受けることはもちろん可能ですが有料です。東京時代は、これらは、すべて無償で受診できましたので、夫婦の健康診断と子どもたちの診療費を考えると無償というのは恵まれていると思いますし助かりますよね。それでも、逗子・葉山をはじめ湘南エリアでの子育て世代へのサポート体制はいろいろとありますよ。
一方、逗子・葉山の自然環境豊かなロケーションはプライスレスな価値だと思います。そこかしこが、子どもたちにとっての遊び場となりますし、大人たちには癒しの場となります。のんびり海を眺めているだけでも、東京時代にはなかった日常ですし、そんな時間こそ大切なのではと感じます。
逗子で迎える最初の冬は雪景色で始まりました。下の写真にあるように街全体が薄らと雪で覆われて、遠くに見える山全体も白の起伏となって見えます。冬の逗子・葉山は東京よりも暖かく感じられますので雪景色のイメージはありませんでした。実際、都心と比べると1~2度気温は高いことが多いですので、暖かく感じますよ。この数年後には大雪も体験しましたが、それは交通マヒなど様々な問題が発生し、生活する上でちょっとしたショックと共に良き教訓となりました。まぁ、東京も雪にはめっぽう弱く大変なことがたくさんありましたので、雪に慣れていない地域ではしょうがないのでしょうか。たまに降る適度な雪が、きれいな雪景色を愉しめるので良いですね。
このように自然環境に対する備えは想像以上に必要ですので「海のある暮らし」では住環境を考える上では、気をつけるべきことが数々あります。ここでも、やはり地場を良く知る方からのアドバイスは有益だと思います。東京からちょくちょく逗子・葉山に遊びに来ている程度では、わからないこと・気がつかないことも実はいっぱいあるんだということを実感しました。
なんだかんだと逗子での生活にも慣れ、仕事で東京への行ったり来たりも愉しめています。電車だったりクルマだったり、その時々で使い分けているのですが、不便に感じることは以外となかったりします。確かに1日に何度も行ったり来たりは大変だと思いますが、逆にだからこそ計画的に行動する習慣が自然と身についた感じでしょうか。
東京の自邸時代には、その恵まれた生活環境から、もはやこの先引越を考えなくて良いと思う安心感(そもそも引越が嫌いということもあり…)と同時に、いつの日か葉山にセカンドハウスをという夢を描いていましたが、そんな夢物語は実現することなく時間だけが経過することになりました。しかしながら、それに近い暮らし方がいまこうしてできていることに気がつくと、たとえば2拠点生活の場合など、そのどちらに生活の拠点としてウェイトを置くかと考えさせられますね。以前の私も“やっぱり東京でしょ!”という東京ファースト的な考え方でした。もちろん年齢や家族構成などさまざまな理由はあると思いますが、よくよく考えると実は東京が絶対ではないのでは?と思ったりします。東京生まれ東京育ちの自分でも、そのように感じるんだと驚くこともありましたが、いろいろと見方をを変えたりすると案外そんなものなのかも知れません。不思議なことにいまでは東京で仕事を終えて逗子駅に帰ってくると「あーっ帰って来た」という帰って来た感と同時に東京と違う空気感にホッとするようになりました。
いまは、逗子での借り住まいですが、暮らし方に慣れるにつれ「こうすると良いかも」とか「こんなのもありか」など家づくりへの想いも膨らみ、東京で自邸を考えるのとは違った愉しみなイメージがたくさん頭に浮かびます。そんなワクワク感を抱きながら、逗子・葉山での土地探しも並行しているのですが、良い物件はやっぱり高額ですし、なかなか思うようなものに巡り会うことも難しいんだな…と感じます。これは東京でも同じでしたが、やはり場所は変わっても物事は簡単にはいかないものなんだということでしょうか。
2020年は予期せぬコロナウイルスの影響で生活習慣をはじめ、いままで普通だと思っていたことがことごとく覆されることになりましたね。働き方を含め住環境に対する考え方も変わり、地方への移住を考える方も多くなりましたが、毎月お届けしているこのコラムも、逗子・葉山への移住や2拠点生活を考える皆さんに少しでも参考となり、そのきっかけとしていただけると幸いです。
…to be continued
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住んで・暮らしてわかること、地場を知ることの大切さ